怪我」カテゴリーアーカイブ

テニス肘?

上腕骨(にのうでの骨)に外側上顆という部分があるのですが、そこに付着する短橈側手根伸筋という筋肉が主に原因となり発症するといわれております。

この筋肉は手関節を反らす時に働きます。なのでバックハンドを片手で打つテニスのスタイルですと筋力不足などが原因でなりやすいです。

スポーツをしていないのに肘が痛くなる時があります。

パソコンのマウスを握ると手関節が反った状態になり、つねに短橈側手根伸筋に負担がかかります。マウスパットを手関節が反らないタイプにすると楽になるとおもいます。

人間の設計は現代社会に適応できていないのかもしれませんね~

100年後にはマウスなどに適応した進化をとげるのでしょうか?

コーレス骨折



整形外科や接骨院に勤めていると一番多く見る骨折の一つでしょうか。

前腕には2本骨がありまして、橈骨という親指側の骨の骨折です。

夜間救急で診察を受けられ、専門医が不在にてシーネ固定で来院されました。

私が整形外科で習った方法では2~3日腫れが落ち着くまでシーネ固定でもいいと教わりました。

今回はレントゲン上でも転移が少なかったので整復はせず、神経症状などもなかったので特殊な柔軟性のあるキャストで固定しました。

2日経って再度来院され、親指の付け根がちょっと当たって気になるとの事でしたので、もう一回巻き直しました。

キャストでの一番重要なのは出来るだけ不快感を与えずに巻く事で不慮の合併症なども防げると思います。

固定期間は4~5週かと思います。真夏の前に取ってあげたいですね~

当院は謎に足の骨折が多いのですが、久々に手のお怪我を診させていただきました。

上前腸骨棘骨折

高校1年生

陸上部

受験勉強でしばらく運動から遠ざかっていたのですね~

もともと、体の堅い学生さんだったのですが、不幸にも部活が始まった早々にけがをしてしまいました・・・

中学生時代からなにかあると通院してくれていたので、今回も骨盤が痛いとの事で来院されました。

場所と症状からして剥離骨折を疑いましたが、念のため超音波画像にて確認してみました。

明らかに健側と違うので、Drにご高診をお願いしました。

結果は上前腸骨棘剥離骨折でした。

全治3~4週

後療法は当院にてLIPUS治療を加療します。

足の捻挫

去年の秋、自身が足関節の捻挫をしました。

仕事をしながらですと完璧な固定が難しく緩い固定で過ごしていたところ、足底の種子骨障害も併発し、完治まで3カ月位かかりました。

2週間位はギプスで固定したほうが治りが早いです。

その後はサポーターなどで固定し、リハビリをする。

早く治したければ固定に尽きます!

離断性骨軟骨炎 上腕骨小頭 OCD

野球少年の上腕骨小頭OCDです。

最近はサッカーブームに押され、野球少年は少なくなりました。

それでも多摩地区は少年野球のクラブが多いですね。

OCD (2)トリミング

野球肘、上腕骨小頭離断性骨軟骨炎は硬式の重いボールを使うようになると多く発症します。

フォームが悪かったり、基礎体力が無い状態で硬式に変更すると発症しやすくなります。

フォームの改善、基礎筋力強化、LIPUS(断続的超音波治療)を使用して治療していきます。

ハンマートゥー 槌指

ハンマートゥー(EHLは損傷なし)

足のハンマートゥーです。EHL(長母趾伸筋)は損傷無しです。

受傷初期はレントゲンでは異常が無く、2週間しても腫れと痛みが取れず来院されました。

エコーにて基節骨、末節骨を描写した所、基節骨遠位に骨片が写りました。

近所の整形外科の先生に精密検査をお願いしました。

末節骨の骨折でハンマートゥーでした。

EHLが残存しておりますので、保存的に様子を見ることになりました。

ハンマートゥートリミング

中足骨骨折

第五中足骨骨折
足首を捻挫したついでに折れてしまう事が多い骨折です。

固定期間は4週間前後
LIPUSという超音波を照射すると癒合期間が20%~40%早くなります。
照射期間はできるだけ毎日20分照射が望ましいいです。
痛みもカユミもありません。

成長期腰椎分離症に対する低出力超音波パルス治療の効果

この様な研究結果も報告されております。

固定方法などで照射出来ない場合もありますが、骨折を少しでも早く治したい場合にお勧めの治療法です。

受傷一週目(赤い丸の中に見える斜めの線が骨折線です。)

14540011

受傷4週目(骨折線が消えております。)

1454002

スポーツや仕事で歩かなければならないなど、早く治したい場合はご相談下さい。

鵞足炎

EMERG099

変形性関節症を疑って来院された40台の男性です。

黄色が半月板です、赤は側副靭帯などの軟部組織です。

関節面に異常は無く圧痛点が鵞足部に限局しておりました。

左右差を調べると緑のラインで厚みが違います。

軟部組織が肥厚しております。

伺ってみると変形を疑い運動を強化していた模様です。

今回はそれが裏目に出たケースです。

鵞足炎はニーイン、トゥーアウトという足の姿勢で起きやすいです。

今回は消炎処置と超音波治療にて該当筋をゆるめ経過観察としました。

腸脛靭帯炎

こんにちは

飛田給鍼灸マッサージ整骨院院長 叶内です。

余談ですが
先日、飛び込みの患者さんを診察していると、先生(院長)に診てもらいたいと言われ落ち込んでおります、いかんせん貫禄がないので(苦笑

それはさておき、ここ最近来院される方の傾向は、某大学の駅伝部の方々が来院されるのも伴い、ランナーの関係のケガが多い傾向です。

とりわけ多いのが、腸脛靭帯炎です。

腸脛靭帯というのは日本名で英語表記では臀筋の筋膜となります。

治療には、痛む部位は炎症を抑える治療を行い、メインは臀筋の筋膜治療になります。

臀筋が硬いと治りが悪く、テニスボールなどでセルフケアもしていただいております。

それもで治りが悪い場合は膝の専門医の先生を紹介させていただいております。

程度にもよりますが1ヶ月~3ヶ月程治療にかかる場合が多いです。

消炎鎮痛剤を併用するともう少し早いかもしれません。

殆どの方が大会の直前に来院されるので、DNSされたり出走してもDNFになります。

違和感をかんじたら早めの受診をお勧めします。

治療費の目安は 保険負担+2,000円位となります。

全身調整の場合は 保険負担+3,120円となります。

学生の場合は 保険負担+1,000円です。

腱板損傷

1251005

腱板損傷を疑える症例です。

症状
上腕側方挙上時、前方挙上時、結帯動作にて疼痛発現。

検査
ドロップアームテスト陽性
ペインフルアークサイン陽性

視診
上腕を挙上時反対側の手を沿えなければ挙上できない。
腱板部に異常は見れらない。

エコーにて検査をすると、棘上筋に低エコー領域があり、損傷、または断裂を疑った。

電気治療にて痛みの治療はできるが、治療は保存療法か外科的な方法か医師に対診をおねがいしました。

軽度の損傷であれば保存的な治療が可能ですが、上腕の挙上が重度に障害されていましたので、今回のケースは非常に迷うケースです。

いわゆる五十肩に似たような症状なのですが、やはり早めの医療機関の受診をお勧めします。

当院ではエコーも使用し検査をした結果、重篤な場合はしかるべき医療機関へご紹介しております。