テニス肘 上腕骨外側上顆炎 肘の痛み

外側上顆炎

こんにちは叶内です。
今回は私も学生時代に体験しましたテニス肘について

テニス肘 上腕骨外側上顆炎

テニス歴20年近くの男性の肘です。
試合が数日続き、初めて肘が痛くなり来院されました。
肘の外側~手首にかけての痛みがありました。

痛みの誘発テストが陽性で、腫れが少し有るので超音波で検査しました。
左半分が右肘 右側の左の肘と比べ、赤い線部分の筋肉が肥厚しているのがわかります。

上腕骨外側上顆という部分に指などの運動に関わる筋肉がくっついています。
繰り返し手首に負担をかけることでこの部分に負担がかかり、
上腕骨外側上顆に変形が起こり、簡単なきっかけで増悪します。

治療
こじらせてから来院される方が多く、治療は難儀します。
早めの治療や予防処置が重要で、マッサージ治療、温熱療法、鍼治療が有効です。

どうしても動かさなければならない場合はサポーターを装着して頂き、
必要以外に手首を動かさない様に指導します。

「次の日大事な試合があるから」と来院される方が多く、
治療で一時的に痛みは収まりますが、
その後のケアが重要です。

痛みの酷い時は
週に2回程の治療で、鍼通電、グローブ治療、マッサージ治療を行います。
時間は30分程要します。

以前から痛みがあり、増悪したケースでは治療に概ね半年位かかる事が多いです。
なぜなら、手関節は日常でも使用頻度が高い関節なので、絶対安静が難しいのです。

予防
手関節を動かす筋肉の炎症なので、手首を下に伸ばすストレッチ。
アイシング、マッサージ治療。
硬くなりやすい筋肉なので、日頃からのケアが必要です。
痛みの強い時はとにかく動かさないのが基本です。

私もテニスを学生時代やっておりましたので、肘の痛みは理解できます。
重要なのはいかに手首に負担を掛けない事。
フォームのチェックや、負担の掛らない様に生活環境の改善をアドバイスさせて頂きます。

テニス肘とありますが、テニス以外でも発症します。
ゴルフでダフった、塗装屋さん、重い荷物を運ぶお仕事、
いずれも手関節に負担のかかるお仕事です。

似たような症状ですと、頚腕症候群、胸郭出口症候群、四十肩、五十肩なども同じ部位に痛みを出す場合があります。

こじらせる前に早めの治療をお願いします。


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