自律神経と筋緊張

「自律神経失調症」という疾患は最近とくによく聞きます。

自律神経とは?
交感神経と副交感神経があります。
ときに拮抗(シーソーゲームのようにバランスをとりながら)ときに各々の神経で働きます。

分かりやすくサバンナにいる動物を思い浮かべるとこんな感じです。
交感神経は敵と戦う時など緊張状態にあるときに働きます。
副交感神経は食事中や休んでいる時に働きます。

ここまではご存知の方も多いのではと思います。
しかし「筋肉と自律神経」の関係はどうでしょう?

筋肉は収縮する(縮む)ことで、きゅーっとその長さを短く硬くし「肘を曲げる」「膝を伸ばす」「首を回す」
など関節の運動を起こします。
実は交感神経は筋肉の収縮を過度に高めるといわれています。

精神的緊張により体が「戦闘態勢」に入り筋肉が緊張するというのももちろんありますが、
交感神経は筋肉の中にあるセンサー(筋紡錘)にも枝を伸ばし筋肉の収縮を高めるといわれています。
(このセンサーは筋肉の状態を神経の中枢に伝え、筋肉がさらに縮むようにします。)

常日頃から精神的に緊張状態にある人は交感神経の働きが優位となります。
そしてこのセンサーの働きが高まり筋肉はさらに過度な収縮を起こします。

自律神経失調症とはさまざまな症状があり個々の患者さんで症状は違います。
『胃腸など消化器系』に症状がでる方もいれば『排尿や排便』『手の冷えなど循環器症状』にでたり
『頭痛や睡眠トラブル』なども多いです。
そしてお身体を触らせてもらうと首や肩そして背中周りにハリ感があり筋肉は緊張状態にある方が多いです。

当院では「マッサージ」や「電気治療」「鍼灸治療」などでまず筋肉をゆるめ
患者さまの過度な緊張状態をとく治療をお勧めしております。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください