高校1年生
陸上部
受験勉強でしばらく運動から遠ざかっていたのですね~
もともと、体の堅い学生さんだったのですが、不幸にも部活が始まった早々にけがをしてしまいました・・・
中学生時代からなにかあると通院してくれていたので、今回も骨盤が痛いとの事で来院されました。
場所と症状からして剥離骨折を疑いましたが、念のため超音波画像にて確認してみました。
明らかに健側と違うので、Drにご高診をお願いしました。
結果は上前腸骨棘剥離骨折でした。
全治3~4週
後療法は当院にてLIPUS治療を加療します。
今回は膝蓋靱帯炎です。
ランナーの方でひざに違和感を感じ、来院されました。
痛みのレベルはそう高くはないのですが、走ると痛みを感じます。
見た目は全く異常は見受けられないので、超音波画像診断器(エコー)を使用しました。
痛みの場所は膝のお皿(膝蓋骨)の下の辺りでした。
その場所は膝蓋靭帯というしっかりとした靭帯があります。
エコーで観察してみると健側とくらべ画像左の患側は靭帯が肥厚しており、軽い炎症をみとめました。
治療は超音波治療と電気治療にて消炎処置をいたしました。
一回の治療で大分痛みのレベルは軽減しましたので、週に一回程度の治療をご提案し、経過観察になりました。
東京マラソンも近いですし、ランニング時の痛みは膝が多いです。
やはり早め治療やご相談をお勧め致します。
ふくらはぎの肉離れの患者さんです。
他院にて治療はされておられましたが、回復したのか確認も含めエコーを希望されて来院されました。
触診をしてみるとまだ、硬結があり筋繊維は回復していないと判断しました。
エコーで撮影すると腓腹筋というふくらはぎの筋肉をアキレス腱の移行部に断裂した跡がありました。
当院では肉離れの場合第一に圧迫して固定をします。
これだけで大分治りが違います、その上で超音波治療とライズトロン治療を併用します。
超音波治療は500円玉位の範囲を照射できるのですが、触診だけですとズレてしまいます。
当院ではエコーを使用し、的確に患部へ照射することにより治療効果を高めております。
この方の場合、治癒まではあと3週間位かかると思います。
肉離れは初期の治療が重要です。
たかが肉離れと思わず、しっかりと治療をしましょう。
シンスプリントの治療について。
【原因】
ランニングや、ストップ&ゴーが多いスポーツに多くみられます。
痛む場所はスネの内側の下1/3位のあたりにズキーンとした痛みが走ります。
ヒラメ筋や後脛骨筋が走行しているのですが、その筋肉が骨に付着する場所が痛む訳です。
原因は多岐にわたるのですが、O脚や偏平足などが多いです。
超音波画像では骨膜が肥厚している場合が多く、ひどい場合は疲労骨折もみられます。
脛骨というスネの骨は少し湾曲しているのですが、
この湾曲が他の方より強い場合などは靴のインナーなどを作成して対応するしかありません。
【治療】
痛みが強い場合は消炎鎮痛処置をおこないます。
腫れを抑える塗り薬などを使用し、低出力の超音波治療をします。
偏平足なども改善しなければなりません。
テーピングやトレーニングをして頂き、傷んだ場所に負担が掛らない体つくりを目指します。
【予後】
一度治っても再発する場合が多いです。
特に成長期のお子さんは膝のオスグット病も併発している事も多く治りも悪いです。
無理に部活などを続けてしまうと、非常に治りが悪く、
部活やスポーツの頻度などを一度考えなおして頂き、治療計画を立てます。
【予防】
予防には足底の筋肉を鍛えます。
また、フォームや靴のヘリ具合などをみて、インナーなどを入れてみます。
簡単なテーピングでも予防できることが有ります。
痛みを感じたらまずは安静にして休むことが、シンスプリントの治療では一番重要です。
そのうち治るだろう・・・と思う過ごしていると悪化の一途を辿ります。
早めの治療を心がけましょう。
お気軽にご相談下さい。
飛田給鍼灸整骨院
こんにちは、飛田給鍼灸整骨院 院長の叶内です。
興味深い資料を発見したのでお知らせします。
骨・関節のランニング障害に対しての提言
ランニングのおける怪我の頻度を距離から観察した資料です。
以下資料から一部抜粋
ランニング障害は走行距離が長くなるほど高率になる。
一般的に、障害を予防するためには平均の一日走行距離を
中学生で5 ~ 10 km(月間200 km),
高校生は15 km(月間400 km),
大学・実業団で30 km(月間700 km)にとどめることが望ましい。
なお中高年ランナーでは、加齢による運動器の退行性変性が存在し、
腰痛・膝痛 が出現しやすいので,メディカルチェックを受けると共に、
月間走行距離を 200 km 以内 に止めることが望ましい。
とても素晴らしい資料なのです、1点気になる所が
中高年女性ランナー 44 名を対象に同様の調査を行った結果では,
疼痛は膝痛 23 名(60.5 %),腰痛 13 名(34.2 %)と出現頻度が高い。
膝痛,腰痛の出現頻度は50 ~ 60 歳代で
月間走行距離が150 km 未満の群が150 km 以上の群よりも明らかに高く,
退行性変性そのものが影響していることが考えられる。
150キロ未満の方の方が発症率が高いということは
150キロ以上走れる方の機能はまだ退行変性が少ないから?
私はそのように考えました。
また、当院で最も多いシンスプリントについては記載が有りませでした。
ランナーの皆さん、月間の距離は測っていますか?
男性では月間200キロ、女性では月間150キロに抑えるのが望ましい。
これでも結構な距離だと思います。
故障をしてしまっては楽しめません。
柔らかい路面にて5キロから、ゆっくりと会話の出来るペースで、
痛みを感じなければ1キロ増して・・・の繰り返しをアドバイスします。
LSDトレーニングという方法があります。
ロング・スロー・ディスタンス
遅いペースで、長い距離を、会話の出来るペースが望ましいと言われております。
治療がメインの勉強をしてきたのでスポーツのトレーニングについては
専門家のが沢山いらっしゃいます。
飛田給鍼灸整骨院では、治療という観点からのトレーニングを
一緒に考えてご提案出来ればと思います。
特殊な電気治療など治療機器を応用した筋力強化などをご提案します。
多摩川や調布、府中の武蔵野の森公園からも近い当院はランニングを楽しんでいる方も多く
上記の様な症状でお悩みでしたら、ぜひ一度ご来院下さい。